社協を中心とした資源循環
目次
調査目的
左近山団地内の団体の資金的な関係性について明らかにしていくことで、地域活動がどのようにして支えられているのか把握することを目的とする。
調査方法
【概要】
主に用いた文献は「左近山老連定期総会資料」「単位自治会活動報告資料」「地区社協定期総会資料」である。
収支の詳細内容まで記載されており、各団体との関係性が明確であった資料が上記の3点であったからである。
【情報の分析・編集の方法】
【左近山老人クラブ連合会/各単位老人会】
① 各決算報告ページを参照
② 「備考」「摘要」から関係団体を抽出
【地区社協】
① p8.令和2年度収支決算書を参照
② 「説明欄」から関係団体を抽出
③ 「説明欄」外に詳細な説明が飛んでいる場合は確認
調査結果
- 地区社協まわり
地区社協の活動は、上部組織の市社協や区社協の助成金・住民や単位自治会お祭りの売上金など寄付によって成り立っている。
地域関係団体のNPO法人オールさこんやまには名目会費を、左近山老人クラブ連合会には助成を行っている。
- 自治会まわり
単位自治会は自治会加入者から会費を調達し、活動を行っている。
- 老人会まわり
単位自治会は老人会加入者からの会費、市老連と単位自治会からの助成金により活動をしている。(単位老人会によっては、単位自治会からの収入を補助金と位置付けているところもある)
まとめ
資金の流れから各団体は以下のように位置付けられると考えた。
地区社協=地域の団体を支援するとともに、住民個人や自治会ともつながりを持っている団体
自治会組織=地域住民の生活上の諸課題だけでなく、楽しみに対しても支援をしている団体(?)
老人会組織=住民生活を豊かにする活動を中心に行っている団体
編集後記
地域の団体がどのように紐付いているのか明確に意識したことがなかったため、多様な団体が関係しあっていることが資金面で確認できて新鮮であった。
住民も自分たちの寄付が地域に最終的に与えている影響について認識できれば、自治会に加入することに抵抗を感じなくなるかもしれないと思った。
反省として、閲覧した文献に偏りがあったことである。自治会周りの収支が明確でなかった。(連合自治会はどのように運営しているのか、など)